X 閉じる
室内環境を整えるとパフォーマンスは26%もアップする!?

 

 

先進国では一日の大半を屋内で過ごすと言われており、屋内の空気質や照明は生活していく上での健康や快適性、生産性に非常に大きな影響を与えます。米ハーバード大学のピアーズ・マクノートン(Piers MacNaughton)教授の研究によると、グリーンビル認証を受けたビルは居住者の健康や認知機能を向上させることが裏づけとともに報告されています。

 

マクノートン教授のチームはこの研究で米国の5都市にある10棟の高パフォーマンスビルの入居者に対して認知機能テストを実施、グリーンビル認証を受けたビルの入居者はそうでないビルの入居者に比べ、パフォーマンスが26%高くなるという結果を示しました。同様に、高パフォーマンスのビルの入居者はシックハウス症候群の発症率が30%低く、睡眠の質に関しても認証を受けていないビルの入居者に比べて6%高いスコアを示しました。

 

この調査結果は、ビルの設計や建築、健全性の維持を考える際、空気質や照明、室温管理は優先すべき重要なファクターであることを裏付けています。

 

ジョンソンコントロールズは米ウィスコンシン州グレンデールの本社敷地内に4棟の高性能ビルの建設と拡張を行った際に、地中熱ヒートポンプ、太陽光発電エネルギー、床下冷暖房、安全管理のほか、自然光をより多く取り入れられるよう天窓や大きな窓を設置するなど、環境負荷を最小限に抑えると同時に生産性を維持するためのテクノロジーを取り入れました。ジョンソンコントロールズでは同様の技術を活用して、学校や大学、病院、スポーツスタジアムまで、さまざまな施設のグリーンビルプロジェクトを指揮しており、いずれの場合もビルだけでなくそこに入居する人たちの健康に焦点を当てています。

 

もちろん入居者にとって健康的で生産的な環境は、必ずしもグリーンビル認証やLEED認証を取得したビルのみで享受できるものではありません。例えば、通気口や格子を遮るものはすべて取り除くこと、喫煙ルールを徹底すること、オフィスのグリーンの手入れを怠らないこと、これだけでも室内環境は随分違います。また、そこで働く人たちに、ゴミは決められたルールに従って速やかに捨てること、食べ物は所定の場所に保管し、健康を害したり不快な臭いを発したり、空気を汚染したりする可能性のあるものを建物内に持ち込まないよう徹底するのも良いでしょう。さらに、入居者に室内の空気質(IAQ)の異変に気がついたら、ビルや施設の管理者に進んで知らせるように周知することも効果的です。

 

IAQをうまく管理するには、3つの手法を合わせて行うことが必要です。まず、物理的な障壁や空気圧との関係、あるいは使用を制限するなどして汚染物質を除去もしくは隔離します。2つ目に空調をうまく使って汚染物質を薄め、建物から排出します。そして最後にフィルターを使って汚染物質を取り除き、空気を浄化します。

 

IAQ同様、室温や照明も建物内の利用者の快適性や生産性に影響を与えます。ビルオートメーションシステムはビル内の使用状況に合わせて自動的に温度や照明を調整すると同時にエネルギー効率を改善する、究極の室温管理を提供します。さらに、照明をLED電球に変えることで使用電力の95%までを照明に変換することができ、排熱をわずか5%に抑えられるため、蛍光灯や白熱灯などの従来の照明に比べてエネルギー効率を80%も高めることができます。

 

ハーバードのこの研究の詳細については、こちらをご覧ください。